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ナイツ

2023

​エピソード集

エピソード: サービス
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美は精神エネルギー、美は変幻自在な繊細を生き、誇り高く荒ぶれる。白い炎の輝きが十字を描いて飛んでくる。それは目も眩む美を噴き出す魂、ホワイトナイトである。

白熱のエネルギーは目を焼いて脳裏に影を落とす。人はそのファイヤーの万分の一の残り香を白鳥の騎士だと思う。しかしそれはほんの一瞬彼らがかすめた証、太陽に触れた瞼の裏の残像、白鳥を見た為に負った軽い火傷跡、奇跡を烙印されたに過ぎない。

美は永遠なり、美しさはなにより優る精神エネルギーだ!

薔薇や百合の香りが漂う気配を残して白鳥は行く。

やがて翼を休めて降り立つ先には白亜の宮殿が聳え立つ。

軽いステップで踊るように舞い降りたのは、朱雀隊のナンシー隊長だった。


*********


雨が降っている。

それも台風級の大雨が・・・

土気色に染まった空をゴロゴロと雷が唸り渡り、厚い雲に遮られた陽光はくすんで鈍くまるで夕方のように弱々しい。

たおやかな仕草で彼女は褐色の両腕で胸元に螺旋を描く金髪を背に払い除けた。百合や薔薇が匂い立つ柔肌は、雷鳴伴う険しい雨にくすんだ光にあってさえ神々しい艶を浮かべ、微笑んだ余韻をたたえる唇がかすかに開いて花のような吐息を漏らす。

金の刺繍で縁取られた白い隊服が、女性らしい二つの丸みを豊かに支えるなめらかなデコルテと、飛行の為に引き締まった滑らかな腹部を覗かせ、彫像と刻んで永遠の命を与えたくなるほどの完璧な美しさに満ちている。

鍾乳石の柱や壁に囲まれた白亜の大宮殿にあって純白のマントの背に輝く黄金の髪、富貴な後光を身にまとうしなやかな足取りで、音もなく椅子から立ち上がったのはみん♪隊長である。

人喰い薔薇を調査すると言って、単独で現地に向かったエメラルド総長から留守を預かり、「目が黒いという違うはあるけど、まるでエメラルド隊長がいるみたい!」とゆきやをして言わしめたみん♪隊長であるが、かく言うゆきやも目が紫なだけで二人にそっくりの美貌の持ち主、こっそり二卿に留守を頼んで総長は自ら隠密調査に出かけるのが趣味のようである。

しかし三騎士をよく知る隊員に彼らを間違う者はない。

扉が開く気配に振り向いた白虎隊隊長は、ものぐるおしく身の内揺さぶる愛嬌煌々しい黒曜石の瞳に笑顔を咲かせた。

「ナンシー隊長、首尾はどうです?」

「ええ、ロフノフスキーは海底基地を立ちました」

飛翔の気配を紅炎の如く発散しながら朱雀の隊長は誇り高く、つと顎を上げて答えた。

白虎と朱雀の二隊長は、帰らぬ総長の身を案じて相談した結果、麒麟隊の応援を頼むことに決めた。

相談を受けたロフノフスキー隊長は、すぐさま総長が消息を絶った現地に向かったのだった。

「お一人で行かれたのですか?」

「るーしぇ卿がお供を名乗り出たのですが、先の総長の隠密行動に配慮して、今回は目立ちたくないからと説明し一人で向かいました」

 「ご苦労様です」

「ゆきや卿 ごきげんよう」

そばに控えた青龍隊に気がついてナンシー隊長は華やかな笑みを浮かべた。

「では、お帰りを待つ間、やることないですし、お茶でもお持ちしましょうね」

「わー 嬉しい」

「そうね、お茶して待とうかしら」

「そうしましょう、そうしましょう」

抜かりなくゆきやはぬん活の準備をしていたという。

エピソード エメラルド

エピソード: テキスト
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白鳥騎士団

五神隊

Azure Dragon of the East
Vermillion Bird of the South
White Tiger of the West
Black Tortoise of the North
Qilin of the Center

エピソード: ようこそ!

玄武隊

玄武隊の沙羅はマッドサイエンティスト
しかし、時には麒麟隊のリゾート基地に触発されて素敵なアクアリウム談話室などを作ってしまう。
やはり天才か?!

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エピソード: テキスト

712はホワイトナイト創設記念日✨

今年の9周年はエメラルド総隊長の喪が

明けないため集会は中止との一報がエメラルド総隊長の鎹リス経由で来た。

ただし隊員は騎士にふさわしい任務を果たし報告することとのお達し付きだ。

玄武隊員☤ネコ衛門☤は自身も体調不良であり隊員各位のご家族にも健康に不安のある方々が多いと聞き薬効の期待される薬草を集め薬玉を作り薬草ワインを製造

みなさまのご健康を祈るのだった(・ω・)

       

​エピソード ネコ衛門

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エピソード: テキスト
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WHITE♘KNIGHT

仲よき事は美しき哉

今年のクリスタルパレスは、涼やかに静謐に佇んでいる

例年ならば、五隊それぞれに様々に麗々しく煌びやかに集い

荘厳な式典と美化活動とが執り行われるのだが

今年は各隊隊長の参加する式典があるのみだった


・・・そのはずだが?

裏手でなにやら動きのあるような・・・?



調理場とその外で、にぎやかな声がする

声の主は玄武隊の新入りYureと、用人の動物たち、そして?


 せっかく入隊を許可してもらったのに、ろくな貢献が出来ていなかったからさ

 創立記念日なら誰かいるだろうし、せめて仁義切りに(挨拶に)行こうと思ったら・・・

 聞きつけた里のみんなが、そんなら隊長さんと隊のみなさんに食べてもらえって

 自慢半分に色々持たせてくれてさ・・・

(こんなに?) 少々呆れ加減に返したのは黒沢大和、玄武隊の詰め所にいたらしい

なぜか割烹着を着せられて、目の前には山のような肉、魚、野菜の串ものがどんどん積まれる

一山抱えると、外の急拵えの炭コンロへ持っていった 焼き手をしてくれるのだ

 あぁ、アタシんとこはカネはないけど食い物は沢山採れるからさ 海はないけどね~

下拵えの手は止めず、ケラケラと笑いながらYureのおしゃべりも止まらない

 で、さすがに重くって 途中で荷紐が緩んできて、いくつか零れちまってさ

 川まで転げて追っかけてったら、そこにいたのがコイツ

そう言って、捌ききった大鰻の頭をバンバン叩く 手伝っていた動物たち、用人のキツネが笑う

(あたしゃ腰が抜けましたよ 調理場貸してくれって、2mもある鰻を担いで来られて)

(あれよあれよとズンバラリン、みるみる切り身にしちまって、串打ってって蒲焼きときた)

(沢山隊員さんたち見てきましたけどね、包丁持参で鰻持ち込んだ人は初めてですよ)

あれだけデカけりゃみんなで食べられるよ~と、さらにYureは上機嫌


やがて香ばしい匂いが辺りに漂い出す


炭コンロの周りにはすでに何人かが集まっていた 玄武隊の詰所に来ていた隊員たちだ


(BBQ?言ってくれたら魚介持ってきたのに)沙羅が焼き手に加わりながら笑う

(わぁ、虹鱒~!いただきま~す)炭でひげを焦がさない距離を保って、早速ネコ衛門がかぶり付き

(ソーセージも炙る?野菜も美味しそう~)七リィもせっせと手伝っている

焼き物以外も外へ持ち出す ビール樽にワインも並べれば、にわかに野外宴会場めいてきた


やがて鍛練場や各詰所にいた、他の隊の隊員たちも三々五々寄ってくる

(え~玄武隊だけいいな~)

(何なに?鰻~?匂いだけで白飯三杯いける~!)

見知った顔もいれば、新参のYureには初めて会うものもある 

だがそこは年の功、大皿ごと皆手招いて、辺りにも響くような大声で呼ばった


 ウルトラ上手に焼けましたよ~ いっぱいあるから参加して~!


蒲焼き、地焼き、白焼き

生姜酢に刻み大葉を混ぜこんだ飯にもたっぷり散らし

握り、結んで、卵焼きと合わせて太巻きに巻いて、端まですっかり使いきる

茗荷、葉生姜、辣韮、山椒、香り風味もふんだんに

漬けて、刻んで、和えて つまみ食いはそのままポリポリ

牛、鶏、羊、岩魚、鮎 肉も魚も野菜も様々な串が次々と焼き足されて

チーズ、鶏ハム、鹿肉ハム、果物も野菜も惣菜も

いつの間にどっさりと盛られて


(これおいしい~ ゴーヤとらっきょう? 苦いけど甘い~)

(トマトとチーズとたまり漬けも~ しょっぱ甘~ あ、ハチミツ?)

(じゃがいもに塗ったの何?味噌?これきゅうりも食べたい~!)

(葉っぱちょうだい チーズと・・・え?これ猪ベーコン?!)

(おむすび焼いて!タレいっぱいつけて~)


 箸休めじゃなくて肉も魚も食べてね~ トウミギも焼くよ~!



そこへ各隊長たちが現れる

(ウチの隊に入ったのは食堂のオバチャンだったか?)苦笑まじりにクリスタル玄武隊長が言えば

(隊員同士の親睦もいいものですよ)私たちも参加しましょう、とナンシー、ロフ両隊長が微笑む

そしてエメラルド総隊長のお言葉が

(仲よきことは美味しきかな これもまた美化の一翼であるのです)

この上なき燦爛たる微笑みと共に発せられた



(おいおい、鰻なら酒だろう)どうぞ~、と蒲焼きとジョッキを手渡され、からかい気味にクリスタル隊長が言えば

(ですよね  やった~!)

(玄武隊長のオゴリだ~ ご馳走様です!)

(ん? あぁ、うん)隊員たちがあげる歓声に、逆にからかわれている

すかさず両手に一升瓶を握って、満面の笑みのYureと動物たちが現れた

 大丈夫~ ちゃんと用意してありますって どんどん出すよ~


真白き翼も今ばかりはほんのりと紅指して 笑い楽しみ燦めく

あとは大宴会



 * ∽ ※※ ♘ ※※ ∽ * 

​​エピソード Yure

エピソード: テキスト
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白虎隊

*☆*☞*゚゚゚゚*☜*☆*☞*゚゚゚゚*☜*☆*☞*゚゚゚゚*☜*☆*☞*゚゚゚゚*☜*☆*


私はいつもひとりだった
友人がいなかったわけではない
談笑の時間は心地よく過ぎていった

ただ私はひとりだった
互いに手を振りあって背を向ければ

またひとりに戻るのだった

寂寥感に苛まれぬよう闇に潜り込み

惰性が瞼を落とすのを頼りに眠りに誘われる時を待つ

…“ひとり”の空虚を遠ざけたいがために




彷徨いの中あるひとの目に留まり声を掛けられた
━私たちと共にこの街を美しいものとしないか━

その声の厳かな響きにからだはこわばった
その姿の神々しさは目を見張るものだった

私に何ができるというのだろう
これは夢か騙りか我が耳を疑った

しかしみるみるうちに私の背には純白の翼が生えそろうではないか!
自身でも驚くほどの気高さに一瞬我を忘れた

そのひとの声が深く染み渡る
━それが己の秘めたる姿だ━
 ━もう隠す必要はない━

  ━共に羽ばたこう━



私は眠りから覚めた
そうだ全ての眠りから目覚めたのだ

慈愛に満ちた女神が私は“一人”ではないことを示した
同じ翼を持つ仲間と共に在ることを教えてくれた

時は来た
居るべき場所に在るべき姿で
己の存在を知らしめる時が来た

導かれるままに光あるところへ
光届かぬところなれば己が灯となれ
身をもって照らす標であれ

我らは高貴なる魂の集団
美を唯一の武器に悪を制裁し愛と正義で世を護り続けよ


*☆*☞*゚゚゚゚*☜*☆*☞*゚゚゚゚*☜*☆*☞*゚゚゚゚*☜*☆*☞*゚゚゚゚*☜*☆*

       

​エピソード タマちゃん

エピソード: テキスト
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麒麟隊

強弓

こちらは2023年のナイツに寄せられた
麒麟隊のエピソードです

エピソード: サービス

舞台はとある村

ベットに寝かされている、金髪の女が目を開けると、
金髪碧眼の青年が傍らに立っていた

女が我に返ると、下着以外、身に着けておらず、
所々に包帯が巻かれている事に気が付いた
羞恥に耐え兼ね、シーツで体を隠す

気が付きましたか?

といい、青年がエンブレムを差し出すと、
女は掌からむしり取るようにそれを取った 
緑色の瞳には、怒りとも屈辱ともいえる色が浮かんでいる

傷が癒えるまで、留まってください

と言い残すと青年は部屋を出て行った


青年が出て行った後、おばさんが部屋に入って来た

あんたが着ていた服を繕っておいたよ

といい、傍らに服を置いた
服といっても、水着のような薄物、羽帽子、マントだったが

女は、服を取ろうとして起き上がろうとしたが、
痛みで顔をゆがめる

あんた、普通の人間なら死んでいるよ 
命があるだけ儲けものと思わないと

さっきの青年は責任を感じて、3日3晩付きっきりだったんだから

責任?

あんたのような余所者は知らないだろうけど、
この村は度々、敵襲を受けてね、それは酷いもんだよ

そんなある日、隣村から増援がやって来て、撃退したけど、
報復を恐れて、この村の守りを固めつつ、
反撃に移るまでの時間稼ぎの為に、人喰い薔薇を植えたんだ

人喰い薔薇!? 女が目を見開いた

正確には、侵入者の体に巻き付いて、出血死させるのだけど、
その死に様はむごいもんだよ

この女は薔薇に絡み取られて、意識を失っていた所を、
件の青年によって助け出されたのだった

青年は村の女性達に女の身柄を預け、
傷の手当てをしつつ、体を改めるように頼んだ
そして、見つけたエンブレムを渡されたという訳である

悪い事は言わないから、
傷が癒えるまでここで養生した方がいいよ

おばさんに説得されて、女は頷くと大人しくベットに寝た


その夜、食事を持って来たおばさんが、

娘のお下がりだけど、これでも着なさい

と、着替えを渡した

ありがとうと、女は受け取った

エピソード: テキスト

数日後、女は杖を使えば歩けるようになった
 
この間、おばさんが食事を届け、
着替えを持ってくる事はあったが、
青年が姿を見せる事はなかった

おばさんの付き添いで、外を歩いてみたが、
1本も薔薇はなかった 
しかし、所々に骨が転がっている

女が疑問に思っていると、
件の青年と瓜二つの黒髪の青年が先頭に立って、
指揮を執る姿が見えた

女はおばさんを促して、村人に何事かと聞く


今夜は新月だから、おそらく、夜討ちを仕掛けて来る
と、黒髪の青年が言うから、襲撃に備えているんだ 

もっと詳しく聞こうと思ったが、藪蛇になる事を恐れ、
そうですかと頷くと、女とおばさんは、寝起きしている部屋に戻った

その夜、女は夜陰に乗じてこっそりと外に出た

鬨の声が聴こえる 
予想通り、手勢 100人が、村に夜討ちを仕掛けて来たのだ

その直後、悲鳴が上がった
 
先頭を駈けて来た手勢が、地面から伸びて来たバラに絡み取られる

これが人喰い薔薇か! 
しかし、妙だ? と女が思った

と当時に、先頭を駈けて来た手勢の後ろから、火矢が射かけられる

薔薇なら植物だから、燃やしてしまえという判断だ
味方を巻き添えにするとは言え、賢明な判断と思った

たちまち火柱が上がった

しかし、村人たちも黙っていない 

黒髪の青年の指揮で、
明るくなった事を逆手にとって、投石で反撃する
思わぬ反撃に敵が浮足立った

かかれ! という声と同時に、
野盗の背後から、20人ほどの集団が現れた

先頭には、金髪碧眼の青年が立ち、
自ら剣を振るい、敵を斬り捨てる

背後からの奇襲に、敵はさらに浮足立った

と同時に、火柱の向こうから、
黒髪の青年に率いられた、村人20人が押し出して来た!

敵は挟撃された末に、四散した

敵の装備品は、あなた方が好きにして下さい 
死体は火柱の中に放り込めば、火葬の手間が省けるでしょう

金髪碧眼の青年の声で、村人たちが歓声を上げると、
あとは手早かった

黒髪の青年も抜け目なく、差料として、
頭目らしき男が持っていたシミターを手に入れた

あの2人の青年、只者ではないな・・・ 
と女は思った

エピソード: テキスト

襲撃から、3日後

金髪の女は傷が癒えたようで、外でレイピアを振っている

お元気になられたようですね

と、金髪碧眼の青年が声をかけてきた

世話になったと、金髪の女性が礼を言い、
先の襲撃は一体?と尋ねる

青年が話を始めようとしたところで、
背中に白く大きな羽が生えた、偉丈夫が割って入って来た

総隊長! ご無事でしたか! 
皆、心配しています、直ちに戻りましょう

と偉丈夫が促す

おい! あんた、いったい何者だ! この女性をどうする気だ

青年が声を荒げる

小僧、黙っていろ! 
と、偉丈夫は片手であしらうと、青年は尻餅をついた

青年は立ち上がると、
テメェ!と声を荒らげ、殴りかかった 
偉丈夫も受けて立ち、殴り合いになった


女は止めようともせず、傍観している

何をしている! 2人とも止めよ! 

どこからともなく、声がかかり、2人は手を止めた

杖を突いた、初老の男が、黒髪の青年に伴われて、傍らにいた

声の主は、この初老の男のようだ

ついてくるがよい 

初老の男に伴われて、5人はいずこかへ移動した

移動した先で、5人は円卓に座る 
飲み物が運ばれると、人払いを命じた

「貴女は、白鳥騎士団 青龍隊の長 エメラルド殿でござるな」

初老の男が発した声に、女は虚を突かれたが、

「違います」と即座に否定した

では、その羽が生えた、偉丈夫は何者でござるかな?

偉丈夫は失態に気が付き、魔法で羽を隠蔽した

「戯言じゃ 聞き流せ」

と言ったのち、初老の男が語り始めた

「我は、ハインリキ この地にいくばくかの領地を持つ、
しがない老いぼれじゃ」

と素性を明かし、

ここは、光の勢力と闇の勢力の緩衝地帯

この地に根付く複数の勢力は、光が強くなれば、闇に与し、
闇が強くなれば、光に与し、世界の均衡を保っておる

今は、均衡が保たれているが、闇の勢力の蠢動が目立つ故、
息子2人に命じて、守りを固めていたところじゃ 

2人の息子は、黒髪の方がグデーリアン、金髪の方をロックという

我らが仕掛けた、人喰いバラに、
そなたが絡め取られていたのを見つけ、
ロックが助け出したという次第じゃ

しかし、あの罠に対して、火矢を用いるとは・・・ 
闇の勢力には、切れ者がいるようじゃな

女と偉丈夫は、表情を引き締めた

「そろそろ戻られた方がよいのでは?
総隊長が不在と知れれば、闇の勢力が好機とみて、
本拠を襲撃するだろう」

と、グデーリアンが言うと、
「ご無礼仕る」と言って、女は偉丈夫と共に、飛び立っていった

エピソード: テキスト

帰路

総隊長殿、隠密行動を咎める事はしませんが、
せめて1,2人は供回りを連れていただかないと・・・

ロフ隊長の言い分はわかる でも、隠密は少ない方がいいし、
自分の目で見ないと、気が済まないわ

ですが・・・

それよりも、ハインリキと2人の息子をどう思う?

エメラルドが話を逸らす


何やら、不思議な力があるように見受けました 
我らのもとに引き込めればよいのですが

難しいかもしれないわね・・・


2人は無事に、ホワイトパレスに戻った
幸い、何事もなかったようだ


2人が、総司令官室に行く 椅子に女が座っている
白虎隊を束ねる みん♪ 隊長だった

エメラルド隊長! ご無事でしたか!

みん♪ 隊長 総隊長代理 大義であった


みん♪ 隊長は、瞳の色が黒である事を除けば、
容姿はエメラルドと瓜2つで、影武者の役を務める事もあった

隠密活動にしては、帰還が遅いから、
ナンシー隊長と話し合い、ロフノスキー隊長を向かわせました

心配をかけたと、エメラルドが詫びたうえで、
これまでの事を話し合った


その頃、ハインリキ達は・・・

「今は、闇の勢力がちょっかいを出す事はあるが、
光と闇は均衡を保っておる
我は、このまま中立を保つつもりでいたが、
そうもいかなくなってきたようじゃ・・・」

「俺は、闇の勢力に出仕します」と、グデーリアンが言った

「兄上、血迷ったか!」 ロックが驚く

「ロック、お前は白鳥騎士団に出仕するがよい
兄弟が敵味方に分かれるのは、戦乱の世の常ではないか」

ロックは、押し黙った 

「儂も、グデーリアンの言い分に賛成じゃ 
兄弟が別れる事にはなるが、どちらが勝っても、
この家を残す事は出来るだろう」

「しかし、我らは、光と闇 双方を敵に回したような状態です、
そう上手くいくでしょうか?」

と、ロックが懸念を漏らす

「まあ、なるようになるだろう」

と、ハインリキがこともなげに言う


それからほどなく、ハインリキの見立て通り、
グデーリアンは闇の勢力に出仕すると、あっさりと登用された

数か月後、白鳥騎士団で叙勲式がある事を聞きつけたハインリキは、
ロックに進物を持たせて、ホワイトパレスに向かわせた

エメラルドはロックの来訪を喜び、
来賓として、叙勲式への参列を許し、
そのまま、賓客として、ホワイトパレスに逗留させた


この間、ロフノスキーと再戦、
ロフノスキーはロックの事を大いに気に入り、
エメラルドに売り込むと、
騎士見習いからスタートさせることを許した

ハインリキは光と闇の勢力の間を、
絶妙なバランスで立ち回りつつ、天寿を全うした

エピソード ロッくん

エピソード: テキスト

麒麟隊 

隊長ロフノフスキー

仁者は憂えず

ホワイトナイトが結成してから早9年、


結成したばかりの麒麟隊もなんとかみんなのおかげでやっていけてます。


新隊員のㇿッくんが頑張ってくれてます。


彼はなかなか見どころがあるけど


褒めて伸びるタイプじゃないから


わざと厳しく指導してます。


まあその分るーくんたちが優しいからバランスはとれていると思う。

​エピソード ロフノフスキー

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エピソード: テキスト
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